タイヤには、安全に走って安全に止まる、という機能の他にも、静かに走るという「静粛性」の機能も求められています。
タイヤは車の重量を支えながら、路面と接するわけですが、その時に様々なノイズ(騒音)が発生します。
タイヤから発生するノイズは大きくわけると、
●道路の凹凸を走るときに拾うロードノイズ
これは道路が特に凸凹しているということではなく、例えば小石や目の荒い道路などで出る、ゴーという音のことです。基本的にはタイヤが振動することで発生します。
●タイヤの表面に刻まれたトレッドデザインにより発生するノイズ
タイヤのトレッド面(タイヤ表面の細かい溝模様)が、タイヤが回転することにより次々と道路をたたくことで発生する音のことです。
●道路の大きな凸凹を通過するときに発生する空洞共鳴音
の3つがあります。
各タイヤメーカーはこれらのノイズを減らすために色々な開発を進めています。
【ダンロップLEMANS LM703のタイヤ断面図】
ダンロップの空洞共鳴音を減らすための工夫。タイヤの内側にスポンジを貼ってノイズを減らしている。
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